「警備員を依頼したいけど、長期と短期どちらが良いの?」
「費用はどのくらい変わる?」
警備員契約をする際、契約期間によってどのような違いがあるか分からない方も多いでしょう。
実は長期と短期で、それぞれメリット・デメリットがあり、費用感も大きく変わってきます。このことを知らずに契約すると、後々後悔してしまう可能性も…。
「でも、警備員契約のことなんて全然分からない!」
という方もご安心ください。この記事では、長期・短期の警備契約を詳しく解説。それぞれのメリット・デメリットも徹底解剖します。
記事を読み終わる頃には、あなたに合った警備員契約の選び方が分かるはずです。最適な契約を選べば、費用対効果を最大限高めることもできるでしょう。
気になる費用も解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
【長期と短期でどう違う?】警備員契約の種類と特徴
警備員の契約には、大きく分けて「長期」と「短期」の2種類があります。違いを知っておくと、自社に合った契約プランを選びやすくなります。
まずは、2種類の特徴を比較して見てみましょう。
長期 | 短期 | |
利用場面 | 企業の常駐 施設の安全管理 | イベント スポット対応 |
契約期間 | 数カ月~数年 | 数時間~数日 |
料金プラン | 月額料金 長期割引などあり | 日額料金 短期割増などあり |
短期警備契約は、急なイベントや特定の期間に警備が必要な場面に向いています。一方、長期警備契約は、企業や施設が継続的に安全を確保するのに最適です。
それぞれの契約には、メリット・デメリットがあるため、状況やニーズに合わせて契約プランを選ぶことが大切です。
「メリット・デメリットって?」
と疑問をお持ちの方に、次は長期・短期契約のメリット・デメリットを解説します。
長期警備員契約のメリットとデメリット
まずは長期で警備契約を結ぶ場合のメリット・デメリットを見てみましょう。
長期契約となると、金額もそれなりに大きくなります。会社に合わない契約プランを選択してしまうと、大きな損失を生んでしまう可能性もあるので、しっかり押さえておきましょう。
長期契約のメリット
長期契約のメリットは次の通りです。
長期契約割引でコスパが高くなる
長期契約のメリットの1つは、コスパが非常に高いことです。
長期契約をすると、月額料金などに割引が適用されます。そのため、長期的な視点で見ると、短期契約に比べて、かなり高いコスパを発揮してくれるでしょう。
例えば、ビルの常駐警備であれば、短期契約で毎日警備員を手配するよりも、長期契約を結んだ方がずっと安くなります。具体的な費用は後ほど解説しますが、一般的な割引率は10%前後です。
長期契約は、継続的に警備を行う場所であれば、経済面でかなり大きなメリットのある契約方法と言えるでしょう。
継続的な警備で安定感・安心感がある
もう1つのメリットは、安定性が高いことです。
短期契約だと、毎回違う警備員が来る可能性があります。長期契約なら、そのような心配はありません。同じ警備員が継続して担当することが多く、警備の質を保ちやすくなるのです。
病院や学校などの公共施設では、常に一定水準の安全が求められます。長期契約を結んだ警備員が定期的に巡回していれば、異常を早期に発見したり、迅速に対応したりできるでしょう。契約者や利用者も、安心して過ごすことができます。
このように、長期の警備員契約は、継続的な警備で安定性と安心感をもたらしてくれるのです。安全が最優先される環境では、長期契約が望ましいでしょう。
デメリット
長期契約のデメリットは次の通りです。
長期契約のため柔軟性に欠ける
長期の警備員契約のデメリットは、柔軟性に欠けることです。
長期契約は、一度契約を結ぶと、その期間中に契約を変更することが難しい場合があります。環境の急な変化があった場合、対応するのが難しくなるでしょう。
急な変化とは、例えば事務所の移転や警備体制の変更などがあった場合です。既存の契約期間を途中で変更したり、解除したりすると、違約金が発生する場合もあります。せっかく割引があっても、無駄なコストが生まれてしまうのです。
長期の警備員契約を結ぶ場合は、将来の変化などについても考慮する必要があります。
初期費用が発生する場合がある
長期の警備員契約には、初期費用が発生する場合があります。初期費用とは、契約手数料などのことです。
この初期投資が大きな負担になる場合があります。特に初めて警備サービスを導入する企業にとっては、この初期費用が大きな壁になるでしょう。
新しくオフィスを構えて警備員を迎える場合、契約手数料の他、警備員の待機所・防犯カメラなども必要になります。こういった初期投資に大きな費用がかかり、予算に大きな影響を与える可能性があるのです。
割引によるコスパの高さが魅力である一方で、初期投資がかかるというデメリットもあるため、警備費用だけでなく、総合的な判断をした上で契約する必要があるでしょう。
短期警備員契約のメリットとデメリット
短期の警備員契約にも、メリットとデメリットがあります。
短期の警備員契約は柔軟性が売りですが、使い方によってはコスパが悪くなることも。
損をしないためにも、メリット・デメリットをしっかり押さえておきましょう。
メリット
短期警備員契約のメリットは次の通りです。
必要な時に期間のみ契約できるので柔軟性が高い
短期の警備員契約は、必要な時のみに契約できるので、非常に柔軟性が高いことが魅力です。
急なイベントや警備体制の変更があっても、即座に配置でき、数時間~数日といった限られた期間のみ契約できます。
スポーツイベントや音楽フェスティバルなど、大規模なイベントでは短い期間に大量の警備員が必要になります。短期契約なら、イベントの状況や日程に応じて、警備員の人数を調整することが可能です。
必要な時に必要な人数を利用できる…という点は、短期契約の最大のメリットと言えるでしょう。
急なイベントやトラブルに迅速に対応できる
もう1つのメリットは、急なイベントや警備体制の変更にも即座に対応できることです。
長期契約を結ぶ場合は、契約や初期設定に時間がかかり、即座に導入することが難しい場合があります。短期の警備員契約なら、事前準備が必要なく、急な要請にも対応可能です。
突発的な店舗のセールや緊急のセキュリティ対策が必要な際は、短期の警備員契約を活用すると良いでしょう。迅速に対応すれば、顧客満足度や会社の信頼性が高まります。
予期せぬ状況にもすぐ対応できる点は、短期契約ならではの大きなメリットと言えるでしょう。
デメリット
短期警備員契約のデメリットは次の通りです。
一回あたりの料金が高い場合が多い
短期で警備員契約をすると、コストが高くなりがちです。
短期契約は、急な要請に対応するため、割増料金が含まれる場合があります。1回当たりの料金が高くなるため、長期契約に比べるとコスパが悪くなることもあるでしょう。
長期契約と短期契約を比べると、長い目で見れば長期契約のほうが1日当たりの金額が安くなります。そのため、1日だけのイベント警備でも、頻繁に利用すると総費用がかさみ、長期契約よりも費用がかさんでしまう場合があるのです。
柔軟性が高い反面、1回あたりの料金が高くなるため、頻繁に利用する場合は長期契約も視野に入れる必要があるでしょう。
安定性に欠ける
もう1つのデメリットは、安定性に欠けることです。
契約期間が短いため、継続的に安全管理をするのが難しくなります。長期契約に比べ、頻繁に警備員が入れ替わる可能性があり、施設の異常や危険に気づきづらくなる可能性があるのです。
常駐の警備を短期契約で行うと、このようなリスクが発生します。定期的に入れ替わってしまえば業務効率が落ち、巡回の品質も低下しやすくなるでしょう。これでは、セキュリティ上のリスクが高まってしまいます。
柔軟性に優れる反面、長期契約のような安心・安定を生み出しづらいというデメリットもありますので、長期的な安全管理が必要な場合は長期契約を検討しましょう。
自社に合った警備員契約の見極め方
長期にしろ短期にしろ、自社に合った警備員契約を見極めるために、費用を比較してシミュレーションしておくことをおすすめします。
1日だけのイベントでも、頻繁に行うなら長期契約のほうがお得…なんてこともありうるからです。費用感を知っておけば、自社にとってベストなプランを選択しやすくなります。
実際に長期と短期のシミュレーションをしてみますので、参考にしてみてください。あくまで参考ですので、具体的な費用については各警備会社に必ず確認しましょう。
長期警備員契約の費用シミュレーション
まずは長期の警備員契約について見てみましょう。警備員の平均月収は230,000円です。警備会社に支払う金額は、この月収に対して平均40%の諸費用がかかるので、単純な月額料金を次のように設定します。
230,000円+96,000円(230,000円×40%)=326,000円/月
- 警備員の人件費:1ヶ月あたり326,000円
- 契約期間:1年間(12ヶ月)
- 割引率:年間契約割引として10%割引
- 合計費用:326,000円×10%=1ヶ月あたり295,400円
例えば、1年間で警備員を2人配置する場合、総費用は次のようになります。
- 1ヶ月の費用:295,400円 × 2人 = 589,000円
- 1年間の総費用:589,000円 × 12ヶ月 = 7,068,000円
短期警備員契約の費用シミュレーション
短期警備員契約では、費用の内訳は次のようになります。施設警備の平均日額15,000円で考えてみましょう。
- 警備員の人件費:1日あたり15,000円
- 追加費用:祝日・トップシーズンなどによる割増料金(1日あたり3,000円~)
- 合計費用:1日あたり18,000円
例えば、3日間のイベントで警備員を2人配置する場合、総費用は次のようになります。
- 1日の費用:18,000円 × 2人 = 36,000円
- 3日間の総費用:36,000円 × 3日 = 162,000円
具体的に比較してみる
上記の費用内訳をもとに、長期契約と短期契約を比較してみましょう。
【月に10回イベントを行う場合】
長期契約の費用…295,400円 × 2人 = 589,000円/月
短期契約の費用…18,000円/日 × 2人×10回 = 360,000円
【月に15回イベントを行う場合】
長期契約の費用…295,400円 × 2人 = 589,000円/月
短期契約の費用…18,000円/日 × 2人×10回 = 540,000円
【月に20回イベントを行う場合】
長期契約の費用…295,400円 × 2人 = 589,000円/月
短期契約の費用…18,000円/日 × 2人×20回 = 720,000円
警備契約を2人行った場合、月に15~16回までであれば、短期契約のほうがコストを抑えられることが分かります。
当日の状況やイベント内容によっては、警備員数や装備なども異なるため、あくまで参考程度に留めておきましょう。
契約する前は、このようなシミュレーションをしておくと、費用を抑えつつ、コスパを最大限に高めやすくなります。
【まとめ】長期・短期の警備員契約は状況に応じて賢く使い分けよう
ここまで長期・短期の警備員契約のメリット・デメリットなどを解説してきました。まとめると次のようになります。
- 長期の警備員契約は継続的なセキュリティに向いている
- 短期の警備員契約はスポット警備に向いている
- 長期・短期のメリット・デメリットを理解して自社に合った警備プランを選ぶ
- 警備員契約を行う前に費用のシミュレーションを行う
警備員は防犯・防災のためにも欠かせない存在です。また、配置することで「信頼できる企業」としてイメージアップを図ることもできるでしょう。
ただ、警備員を配置するには多額の費用がかかります。せっかく配置しても、効果が出ないようでは、かけたコストが全て無駄になってしまうでしょう。
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