短期イベントの警備ポイントとは?見落としがちな注意点も徹底解剖!

「短期イベントはどこに警備員を配置したら良い?」

「注意すべき点は?」

短期イベントでは、短期間に人が集中するため、特有のリスクがあります。そのことを知らずにイベント運営を進めてしまうと、思わぬトラブルに発展する可能性もあるでしょう。

「でも、警備のことなんてよく分からない…」

という方に向けて、この記事では短期イベントの警備ポイントを解説!注意すべき点も述べているので、記事を読み終わる頃には、基本的なイベント警備の知識が身につくはずです。

正しい知識を身に着けて、安心・安全の警備配置を考えていきましょう。

短期イベントでの基本的な警備ポイント

まずは短期イベントでの基本的な警備ポイントを見てみましょう。

会場内のリスクは一定ではありません。そのため、正しく配置しないと、危険性が増したり、無駄な配置をしたりしてしまう可能性があるのです。

そうならないためにも、次の3点に絞って重点的に警備を行いましょう。

入退場口の警備

重点的に警備を行いたいのが、入退場口です。理由は次の通り。

  • 入退場口は混雑などでトラブルが発生しやすいため
  • 不審者の侵入を防ぐため
  • 災害時の出入口となるため

つまり、入退場口は安心・安全にイベント運営を行うための要と言える場所。イベントを行う際は必ず配置しておきたい場所です。

持ち物や身分証の確認作業があれば、1つの入口につき、最低でも2人は配置したいところ。入退場口が複数あれば、その分だけ警備員を配置します。

入退場口で混雑が発生すると、トラブルが発生しやすくなってしまいます。検査・案内をスムーズに行うためにも惜しまず配置したいところです。

短期イベントで入退場口に警備員が必要な理由とは?チェックポイントも徹底解説

詳しい配置については、この記事で解説していますので、参考にしてみてください。

会場内の巡回警備

巡回警備は、不審者や異常事態を早期に発見し、迅速な対応を可能にするためにも必要不可欠です。

人が多く集まる短期イベントでは、予測できないトラブルが発生しやすく、巡回による目視確認がセキュリティ強化に繋がります。イベント参加者の約10%が混雑によるストレスを感じやすいというデータもあり、トラブルの芽を早期に摘むことが重要になるでしょう。

例えば、1,000人規模のイベントでは、1時間に1回の巡回では不十分です。15分に1回、異なるルートで巡回することで、参加者に安心感を与え、無用なリスクを減少させることができるでしょう。また、混雑エリアの重点的な巡回は、パニックを防ぐ効果があります。

巡回警備を工夫するだけで、リスクを低減させ、トラブルを未然に防ぎやすくなります。イベントの安全性を向上させるためにも、欠かせないポイントだと言えるでしょう。

バックヤードの警備

バックヤードの警備は、関係者以外の侵入を防ぎ、貴重品や機材の安全を確保するためにも重要です。

イベント機材や機密資料の盗難や破損は、イベント運営に深刻な影響を与えてしまいます。2023年の調査によれば、イベントにおける盗難被害の約30%はバックヤードで発生。バックヤードは一般の目に触れにくいため、犯罪の標的になりやすい場所なのです

例えば、100万円相当の音響機材が保管されているバックヤードでは、常時2名以上の警備員を配置し、入退室管理システムを導入することで盗難リスクが大幅に軽減されるでしょう。また、大規模イベントでは警備カメラを設置し、監視記録をリアルタイムで確認するなどが効果的です。

バックヤードの警備は、人的配置と技術的な対策を組み合わせることで、リスクを最小限に抑えることができます。イベント全体の信頼性と安全性を向上させたい方は、バックヤードの警備も重点的に行いましょう。

短期イベント警備で見落としがちな注意点

次に、短期イベント警備で見落としがちな注意点を見てみましょう。

注意すべき点は枚挙にいとまがありませんが、次の3点を行えば、大きな不備はなくなるでしょう。

緊急時の対応など、重要なものばかりですので、欠かさずにチェックしておいてください。

緊急時対応マニュアルの不備

緊急時の対応マニュアルの不備は、迅速な対応の妨げになり、被害拡大のリスクを高める可能性があります。そのため、イベント前に万全の準備をする必要があるでしょう。

イベント会場では、火災や急病人の発生など、突発的な緊急事態が起こることがあります。2022年の調査によれば、緊急時対応が遅れたイベントの約40%で混乱が拡大し、負傷者が増加したという結果が出ています。対応マニュアルが明確でなかったり、スタッフへの周知が不十分だったりすることが主な原因です。

例えば、ある5,000人規模の屋内イベントで火災が発生した際は、避難ルートが事前に共有されておらず、参加者が混乱して避難が遅れたために、大きな被害が出ました。一方、同規模の別イベントでは、マニュアルに基づいた避難訓練を事前に行った結果、火災発生から5分以内に全員が安全に避難できた事例もあります。

緊急時の対応マニュアルは、被害を最小限に抑える鍵となります。安全・安心のイベント運営のために、事前にシミュレーションしておきましょう。

警備員の配置バランスの偏り

警備員の配置バランスの偏りは、特定エリアの警備不足や過剰警備を招くため、イベント全体の安全性を損なう可能性があります。

適切な配置バランスが取れないと、参加者の集中するエリアでのトラブルが増え、迅速な対応が難しくなります。日本警備業協会の報告によると、2021年に起きたイベントトラブルのうち20%は、警備員配置の偏りが原因でした。

例えば、ステージ前に過剰配置しすぎた場合、出入口の警備が手薄になり、入退場時に混雑が発生し負傷者が出る可能性があります。来場者数に応じて入退場口、ステージ、トイレ周辺にバランス良く警備員を配置することで、そのような被害を出さずに済むのです。

配置バランスは状況によって大きく異なります。「バランスなんて分からないよ!」という方は、必ず専門家に意見を聞いておきましょう。

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天候や周辺環境への対応不足

天候や周辺環境への対応・準備が不足すると、イベントの中断や中止を招く可能性があるため、事前の対策が必要不可欠です。

屋外イベントでは、急な悪天候や気温の急変が大きなリスクになります。2022年の日本国内のイベント中止理由のうち、約15%が天候不良によるものであり、特に雨や強風が大きな影響を与えました。また、熱中症による救急搬送は、夏季イベントで毎年増加傾向にあります。

環境が要因で発生する事故では、次のようなものが考えられるでしょう。

  • 突風で物が飛び負傷者が出た
  • 熱中症になった
  • 台風が直撃してしまった
  • 周辺住民からクレームが入ってしまった

飛びやすいものは固定したり、熱中症対策のグッズを配るなど、適切な対応が必要です。天候や周辺環境への対応を徹底することで、参加者の安全を確保し、緊急時の混乱を防ぐことができるでしょう。

短期イベントの安全性を高めるためには

最後に短期イベントの安全性を高める方法について見てみましょう。

イベント内容が充実していても、危険が隣り合わせでは、来場者も安心して楽しむことができません。

トラブルが発生しては元も子もありませんので、安全性を高める方法についてしっかり学んでおきましょう。

警備会社との綿密な打ち合わせ

警備会社との綿密な打ち合わせを行うことで、トラブルの発生を最小限に抑えることが可能です

打ち合わせ不足による警備体制の不備は、対応の遅れを生じさせ、トラブルの拡大を招くリスクがあります。2023年の調査によると、イベントトラブルの約25%は警備計画の不備が原因でした。具体的なシナリオを想定し、警備計画を共有することで、リスクを軽減できるのです。

例えば、次のような内容について打ち合わせしておくと良いでしょう。

  • 警備員の配置計画:人員数、配置場所、巡回ルート
  • 緊急時対応策:避難誘導手順、連絡体制、医療対応
  • 参加者の特性:参加者数、年齢層、リスク要因の確認
  • 使用機材の確認:監視カメラ、金属探知機、無線機の利用方法
  • 天候や環境対策:雨天時の対応策、熱中症対策

警備会社と綿密な打ち合わせを行うことで、警備計画の精度を大幅に向上させることができます。警備コスパを高めるためにも、しっかり行っていきましょう。

相見積もりで自社に合ったサービスを見つける

安全性を高めるために行っておきたいのが、相見積もりを取ることです。

相見積もりを取ることで、自社に合ったサービスを見つけやすくなるからです。過剰・過少なサービスや、警備目的に合わないサービスは、イベントの安全性を著しく低減させてしまいます。

例えば、最低でも3社に見積依頼を取ることで、適正なサービスを見極めやすくなるでしょう。

ただ、面倒くさいのが「会社のリサーチ」と「見積もり依頼」ですよね。イチから会社を探して見積もりを取るのは大変です。

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【まとめ】短期イベント警備の質は準備で決まる

ここまで短期イベントの警備ポイントなどについて解説してきました。まとめると次のようになります。

  • 短期イベントの警備ではポイントを絞って行う
  • 見落としがちな注意点をフォローすることで安全性が高まる
  • 安全性を高めたいなら相見積もりが有効

イベントを実施する上で欠かせない警備員ですが、配置やコストなど考えることは山のようにあります。法的基準など、難解な課題もあり、一人で行うにはかなり骨が折れるでしょう。

そんな時は、専門家に相談するのが1番です。プロのアドバイスを取り入れながら、準備を進めていくと良いでしょう。

「でもどこに相談したら良いの?」

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